おかしな2人(12)

モナコ公国購入資金を集めるために山倉は、室田とロッコにボクシングの世界王座を狙わせる。
ロッコは、数少ない白人ボクサーとしてヒーローになる。
一方室田は、極悪ファイトで世紀の大悪役だ。
しかも山倉まで、新開発の秘密兵器「エナジー・ボール」の宣伝のためロッコ側についてしまった。
室田、孤立無援・絶体絶命のピンチで対ロッコ戦のゴングが鳴った。
室田は、向かうところ敵ばかりだ。
全世界の注目のマト、世界ヘビー級ボクシング試合は、室田のヤクザ殺法がロッコのマフィア魂に火をつけ、ヒートアップする。
世紀の発明品、「エナジー・ボール」を売り込んで大儲けという山倉の作戦も風前の灯火(ともしび)。
飛びゲリあり、サバ折りありのフルファイト。
室田は三途の川をも泳ぐしまつ。
だが、反撃の必殺アッパーカットがロッコに炸裂した。
室田は、ボクシングのタイトル戦に勝ってヒーロー気分! 山倉がペテン師呼ばわりされる一方で、室田は酒池肉林のハーレム生活の毎日だ。
そんな室田に天罰が下った! 室田は頭を強打し、煩悩の塊だったのが、悟りを開いて神化する。
新興宗教・室田教の誕生だ。
布教の「ハンド・イン・ハンド」の一行は、楽園を築くために自衛隊の演習場を占拠した。
一緒にいるとロクなことがないと室田と山倉は離れることになった……。
新生活を求め、山倉は夢浜市に引っ越しをする。
室田から解放され、穏やかに暮らせるはずだったが、赤い糸で結ばれている(!?)のか、隣の家には室田夫妻が住んでいた。
室田と山倉の前にマムシの成田が現れ、しかも市長選に出馬すると告げる。
それを聞いて黙っていられる室田でなく、意地と根性だけで、対立候補に名乗り出た。
なんの政策もない室田が、仇敵・成田への意地だけで市長選に出馬してしまった。
狡猾(こうかつ)な成田に対し、室田はメチャクチャな考え方、暴力的振る舞いで票が消える一方だ。
子供を救うスーパーアクションで、一時は優勢と思われた室田だが、成田とヤクザの選挙運動を始めてしまった。
市民が愛想をつかす、泥沼化した世紀末選挙の終止符を打つのは山倉の知恵、ジャンケン勝負だ! 社長→組長→チャンプ→神。
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