愛人たち(5)

作家として自立する決意をした五月は、次第に三枝との関係に限界を感じ始めていた。
朋子はすがりついてくる圭介を受け入れはしなかったが、なかなか気持ちの整理をつけることができない。
貢はあずさとの新しい日々を過ごすことを決意する。
悩み苦しんだ「愛人たち」、それぞれの選択とは!?第二次大戦末期の昭和19年夏、台湾南部にある高雄基地、名機「紫電」で編成された七〇一飛行隊に、少年飛行兵・滝城太郎がやってきた。
訓練ばかりが続いていた七〇一飛行隊だったが、滝が入って早々実戦の機会が訪れる。
勝手に編隊を離れ、単独行動をとった滝は大目玉をくらうが、仲間達には受け入れられる。
ある時、フィリピンのマルコット米軍基地を七〇一飛行隊だけで襲撃せよという緊急指令が入って… 戦争とは何か? 何のために戦うのか? 生と死の狭間で苦悩する少年飛行兵の青春!!アメリカのグラマン戦闘機隊と激戦の末、次々に撃墜されてしまった七○一飛行隊だったが、滝たち四人は運よく小さな島に不時着して助かった。
ところが、その島は敵の基地であることを知った四人は、捕虜として捕らえられながらも、島を爆破し、脱出に成功する。
無事基地に戻って来た滝に、本国の源田指令から、至急松山基地へ帰れという無電が入っていた。
敵機の中をかいくぐって、何とか松山へ辿り着いた滝だったが、視力を失ってしまい…!?松山基地では、新戦闘機「紫電改」部隊、剣部隊が結成された。
結成式に遅れてかけつけた滝たち四機の背後に、突然敵機の大群が…! 味方機の離陸時間をかせぐため奮戦する滝たちだったが、射殺されてしまったジョージの兄、トマスの執念の銃弾に、滝機は火を吹いてしまう。
何とか無事に帰還した滝たちだったが、その夜、基地の周囲が気球に取り囲まれていることに気付く。
物音に反応する振動爆弾ではないかと疑う滝らの前に、対岸の呉軍港から救援要請が来る。
兵曹長に昇進し、南方帰りのあれくれ飛行士達の隊長に命じられた滝。
しかし、花田ら七人の部下たちはことあるごとに滝に嫌がらせをした。
ミッドウェー海域に集結中の米国機動艦隊を壊滅せよ、と密命を受けた滝らは、南方の孤島に作られた秘密基地へ到着したが、最後に着陸しようとしていた宇津井機が敵の大群に発見されてしまう。
基地の秘密を守るため、敵機の中で入っていく宇津井機を、黙って見ていられずに命令に背いて助けに行った滝は、隊長を首になってしまう。
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