味なおふたり(11)

寿司は、日本の気候風土の中で育まれた永い歴史と伝統をもつ日本独特の食べ物である。
その寿司に関するもろもろの知識がいっぱいつまっていてタメになり、話のタネにもなるグルメコミックの決定版がこれだ!!今回のポスター集は、上方文庫ポスターコレクションを中心に編集されたものである。
これらは明治〜昭和二十年にかけて制作された日本のポスターである。
このようなオールカラーの単行本という形で日本のポスター集が発売されるのは初めてであろうと思われる。
本書に紹介されているポスターは、失われた日本のポスターの量を思えば、ほんの一握りにも足りないものかも知れないが、まず本書を手にとって、そこに展開するポスターをみれば、ポスターは時代の鏡の如く、その時代性を鋭く映し出していることに気付かれることであろう。
(まえがきより)金沢の人、清水誠が東京で日本最初のマッチを製造してから百二十余年。
それまで、火打ち石で火を起こしていた江戸幕末の日本人にとって、一摺りで火附けが可能なマッチは、明治の生活を明るくする文明開化のシンボルのひとつであった。
しかし、現在、私たちの暮らしのなかでマッチの果たす役割はほとんどなくなりつつあるように思われる。
私たちはマッチの存在を忘れかけているが、虎は死して皮を残すように、マッチは燃えてラベルを残していたのである。
古いマッチラベルが残っているのは、切手収集と同じように、マッチラベルを愛好する蒐集家たちが、明治からいまにいたるまで、収集を受け継いできた結果である。
本書は、明治・大正期に焦点をあて、当時のマッチ会社の商標(本票)を中心に編集したものである。
(まえがきより)明治二十六年、福島安正シベリア単騎横断の帰朝歓迎会が上野公園不忍池岬で開催された。
その時、会場入口で株式仲買の玉塚商店が店名入りの広告マッチを配ったのが、日本における広告マッチの最初と伝えられる。
今回は大正末年から昭和二十年代までの広告マッチラベルに焦点をあてて取り上げた。
編集して感じたことは、一枚のマッチラベルでは見えなかったものが、ここにこれだけ多くの広告マッチラベルを集めて眺めてみると、そこに当時の暮らしが生き生きと映し出されているのに驚かされることだ。
(まえがきより)ラベルは英語のLabel(レェイベル)に由来するもので、商品の容器などに商標や広告を刷って貼り込んだ印刷片を指す言葉である。
ラベルと同意語で、我国に定着しているレッテルはオランダ語に由来する。
商品に貼られたラベルは、その商品の中身を保証する重大な使命を担っているものである。
有名ブランドのラベルがいつの時代にも真似をされ、今も昔もラベルをめぐる争いに絶え間がないのは人のよく知るところである。
残された数多くのラベルを見ていると、ラベル自体よくその時代性を表わし、かつデザイン性に優れたものが多いのに驚かされる。
(まえがきより)続きはこちらから⇒ttp://www.ebookjapan.jp/shop/book.asp?sku=60000970