3×3EYES(8)

八雲たちを襲って飛行機を墜落させた憑魔一族は、はるか昔、三只眼から不老不死の術を得て子孫を残していた。
しかし、三百年前に三只眼が絶滅してしまい、庇護を必要としている彼らは、三只眼唯一の生き残りであるパイを探していた。
憑魔一族に捕えられ、リンド共和国へ連れ去られたパイ。
パイを追って憑魔一族王の宮殿へ向かった八雲は、隙をついてパイと逃げ出した。
憑魔の件が一段落し、妖撃社から妖怪退治の仕事を請け負った八雲はマレーシアへ飛んだ。
仕事を依頼した日本企業では、大型トラックを一撃で破壊されるなど、死亡者が相次いでおり、日本人ばかりを狙った残虐な犯行に頭を悩ませていた。
雨の日に外に出るなと訴える現地の少女・プティ。
日本人を襲っている妖怪の正体は、日本人に殺され、恨みを持った彼女の姉だった。
人間になる方法を探し、世界中を旅した八雲とパイ。
その旅もいよいよ終わる時がきた。
憑魔一族の協力により聖魔石のかけらが発見できたのだ。
聖魔石から残存思念を呼び出せば、人化の法もわかるはず。
そう考えていた八雲は、人間になって日本へ帰り、パイと二人で暮らす事を夢見ていた。
しかし、鬼眼王の残存思念は三只眼の意識を捕らえ、深い眠りにつかせてしまう。
鬼眼王の残存思念により、深い眠りについてしまったパイ。
八雲とハーンはパイを救うため、パイの精神世界にダイブする。
そこは、三只眼吽迦羅一族が繁栄し、鬼眼王が絶大な権力をもって君臨する「聖地」の情景だった。
八雲は、300年前の聖地で、パイを捜し出し、現実世界に連れ帰ろうとする。
聖魔たちの世紀で、八雲が見る真実の歴史と「人化の法」の正体とは!?300年前の聖地で、三只眼が三人いないと「人化の法」は行えないという事実が判明する。
パイの他にあと二人の三只眼が生存するだろうか――。
衝撃を受ける八雲たちの前に、倒したはずのベナレスが現れ、鬼眼王の健在を顕らかにした。
黄さんが死に、妖激社は倒産。
部下たちも消えた。
東京へ戻って来た八雲とパイはベナレスの情報を得るための手がかり、綾小路葉子に接触する。
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