月下の棋士(23)

月下の棋士(23)

第57期A級リーグ戦の第5戦、将介は因縁の相手・大和天空と対峙する。
だが天空は、養女・岬が残した「変わる決心」という言葉の意味を探ることに夢中になっていた。
そのことを知ってか、将介はしきりに天空を挑発する。
天空の怒りはついに頂点に達し、彼の指した駒はまばゆい光を放つのだった……。
第57期A級リーグ戦・第6戦。
将介の対戦相手は、かつて将介と死闘を演じ、その後病死してしまった村森聖の兄弟子・山内。
山内は村森の弔い合戦と称し、村森が将介に敗れた時の手順をそのまま再現する。
同じ手順で指せば、お前は間違いなく負けると言い放つ将介。
しかし、村森は残りの人生全てをかけて、次の一手を探し続けていたのだ。
不気味に迫る村森の影に、将介は…。
第57期A級リーグ戦・第7戦、将介は村森の死や幸田の豹変などから受けたショックを癒せないまま対局に臨む。
対戦相手は、曲者・坂口吾平。
本調子には程遠い将介を、坂口は容赦なく攻め立てる。
そして、坂口の巧みな誘いに、ついに将介は坂口の王を捕らえることはできないのだった……。
そして第8回戦を目前に、将介は姿を消してしまう。
第57期A級戦は、第8回戦をむかえさらに白熱してきた。
すでに2敗していて後がない氷室将介は、目下無敗で独走中の佐伯宗光と対戦中。
そんななか、自信に満ちあふれている佐伯は60手までに将介を破ると宣言する。
これといった進展のないまま、60手目が訪れ…。
そこで将介は周囲の予想と異なる一手を打った。
その瞬間、場が騒然となる。
第57回順位戦A級の第8回戦で無敗の佐伯と対局した氷室将介は勝利を収め、優勝への望みをつなぐ。
名人挑戦者を決定する順位戦A級もいよいよ大詰め。
そして迎えた最終戦。
一敗でトップを走る佐伯を二敗で追う将介の対戦相手は、刈田升三。
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